野球肩

最終更新: 2020年10月9日

野球の投球動作のような動きを伴うスポーツでは、インピンジメント症候群、棘上筋腱炎、上腕二頭筋炎などの肩関節障害が好発します。



野球肩とは、投球動作によって発症した肩痛を主とする肩関節傷害の総称で、使いすぎ障害として徐々に発症する場合が多い。滑液包炎、棘上筋腱炎、上腕二頭筋腱炎、肩甲上神経麻痺による棘下筋萎縮、インピンジメント症候群、上腕骨骨端線障害(リトルリーグ肩)など多くが含まれます。


このように投球動作による肩周辺の筋肉の使いすぎによって痛みが発症しています。

筋肉や関節を包んでいる関節包には痛みの神経受容器があるので、その受容器が反応すると痛みの信号が脳に送られ、痛いと感じるようになります。


私自身、投手として長年投げ続けてきて、最後は棘上筋腱の損傷により投げられなくなり、現役を引退しました。


私の場合は、投げ過ぎというよりは、練習で投げる回数が減り、肩周りの筋力低下と柔軟性の低下により、投球フォームが崩れていました。

その結果、肩の違和感が生じ、故障に繋がったのではないかと考えています。

毎日のようにピッチングはしていませんでしたが、試合に標準を合わせて、トレーニングとケアをしながら、肩をしっかり作って試合に望んでいました。

その結果、毎日練習をしていた頃は、肩が痛くなったことが、ほとんどありませんでした。


私が教えている大学の野球部で肩が痛いと言っている生徒のほとんどは、肩周りの筋肉の硬さのバランスが崩れています。

痛いと感じている箇所の筋肉が硬く、柔軟性が落ちており、投球動作が崩れています。

私は、鍼灸師として、肩周りの筋肉を解し、バランスを整え、柔軟性を出し、投球動作の指導を行うことによって、肩の痛みが無くなった生徒が多くいます。

それと、生徒には少しでも痛いと感じたら、投球動作を辞め、私に相談するように言ってあります。


それと、重要なのが早期に痛みを治療することです。

早期に治療をしてあげることで、軽い症状で抑えることができます。

痛くても我慢すれば投げることができるので、痛みを抱えたまま投げ続けると、その筋肉が損傷し、痛みをかばいながら投げ続けると無意識の内にフォームが崩れ、他の痛みが発症することがあります。


高校生までの子たちは、痛くて練習を休んだら、レギュラーから外されると感じている子たちがほとんどではないでしょうか?

痛みを抱えたまま投げ続けることは、自分の将来を危ぶめている可能性もあります。

実際に、子供の頃のケガが原因で、将来スポーツ選手になるという夢を諦めざるをえない子供たちは多くいます。

そういう子供たちが少しでも減り、将来の夢に向かって目一杯スポーツを楽しめるようなサポートをしていきたいです。