反応点治療について
反応点治療とは
内臓器官の情報は脊髄反射としてデルマトームという領域に影響します。
反応点とは、疾病(内臓の痛み信号)→ 脊髄神経 → 皮膚、あるいは筋肉の痛みが皮膚へと神経を介して身体内部の情報が送られる事によって皮膚に表れた皮膚領域の事を言います。
このように身体内部のコンディションが不調の時に、反応点は形成されます。
その領域に、はり灸の刺激を与える事で、筋肉の緊張を取るだけでなく、内臓機能の不調なども取り除く新しい鍼灸理論です。神経学に基づいた反射メカニズムを基礎理論にしており、医学的に根拠のある施術法です。
原因は内臓にあり根本から改善
自律神経は疾病によって一部の交感神経の機能に影響して、皮膚の状態を変化させます。
風邪のひき始めに肩こりが生じたり、便秘や下痢、生理の時には腰が痛くなったり重だるくなる事があります。
これらの症状は、内臓の不調などが脊髄反射により肩や腰の筋肉を緊張させて、痛みや重だるさの原因となっているからです。
また、検査や機械で分からない小さな不調は自覚症状がない場合もあります。それは、痛みや不調を感じる感覚受容器が皮膚などに比べて少なく鈍感だからです。
その小さな不調でも神経は反応しているので皮膚の状態を変化させ反応点を形成しています。
このような痛みや不調の原因となっている反応点の状態や範囲を指先で感じ取り、根本から改善するように施術していきます。
根本から改善を行うので、治療効果が持続しやすく、長期的な効果を出します。
優しい刺激で、最大の効果を!
反応点治療では、優しい刺激で施術していきます。
皮膚には、痛覚・温覚・冷覚・触覚・圧覚など、多くの感覚受容器が集まっています。
はり灸の刺激は、皮膚の感覚神経 → 脊髄 → 交感神経 → 特定の内臓や器官、という流れで作用していきます。
その刺激は、筋緊張の緩和(痛みの緩和)、血流改善、組織の修復、免疫力の向上などを行います。
優しい刺激でも、皮膚の感覚受容器は確実に刺激の情報を受け取っています。
強い刺激ではなく、神経に何度も適度な刺激の情報を送る事で、人間が本来持っている自己回復力を促進させます。
深部の痛み
身体の深部には痛みを感じる感覚受容器はあまり多くありません。存在しても皮膚や筋肉に比べて鈍感です。
このように考えると、例えば膝の中心が痛いと言っている時は、どこが痛いのでしょうか?
身体のもっとも敏感な部分は皮膚です。皮膚や筋膜には多くの痛みの受容器があります。皮膚は身体の防衛機能で、痛みをキャッチし危険を脳に伝える必要があるからです。膝の中心が痛いと言うのは、広い範囲の皮膚や筋膜の痛みが、あたかもその中心部を痛いと認識させてしまっているのでしょう。
身体の中の異常は皮膚に表れ痛みも発生します。反応点治療では、皮膚や筋肉にアプローチする鍼やお灸で、痛みを緩和させる事ができます。
痛みを緩和させる事で、心身の安定を促し、自己回復力をさらに促進させます。
心身の状態が良くなると痛みやケガなどの予防をする事ができ、健康な生活を手に入れる事ができます。